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イグレク・自慰





「月くん……本当にいいんですか?お邪魔して」
「もちろんだよ、流河、ズブ濡れだろ?」
「それはそうですが」
月と大学から出て暫く歩いているところで夕立に遭った。
夜神の家が近かったので上がっていけと言われて戸惑う。車を呼べば三十分で迎えが来るが、月にも夜神の家にも興味があった私はついのこのこと着いてきてしまった。
実は月とは数日前から付き合っている。なんだか変な言い草だが、月に好きだと言われて私はたまらない気分になって頷いてしまったのだ。
だから月の部屋に行っても何ら問題はないのだが……。
「流河、先にシャワー使って?今のうちに全部洗濯して乾燥機かけておくから」
「ありがとうございます」
月は自分のTシャツを持ってくると、
「流河が着られそうなの、あいにくコレしか無いや。下は貸すのもなんだからタオル巻いといて。家族は留守だから心配ないよ」
「……わかりました。ではお借りします」
下着までズブ濡れになって芯まで冷えていた私は、最初断ったけれど月に風邪でも引いたら困ると反対されて従うことにした。
他人の家の風呂場は落ち着かない。見慣れない銘柄のシャンプーやボディソープがあったりして、基本ヒューマンウォッシャーかワタリに任せきりの私は少々戸惑った。
別に髪に艶が出ようが出まいが興味はない。
適当にその辺にあるので男性用らしきパッケージのものをつかってシャワーで温まった。
……夜神月の匂いがするのに少しドキドキした。

シャワーから上がると誰もそこには居なかった。洗濯機が回っている。私の服だろう。誰もいないのはまあ当然だ。
先程手渡されたTシャツとタオルを纏って脱衣所を出たら、リビングでタオルをかぶっている月の姿が見えた。
「すみません、お先に……月くんは大丈夫ですか?」
「ああ、出たの?早かったね」
「あまりお待たせするのも……と思って……」
「構わないのに。僕は大丈夫。じゃあ交代」
肩をトンと押されて月が脱衣所に向かう。
「ああ、流河。二階に僕の部屋があるかそこで待ってて。後でお茶淹れて上がるから」
「はぁ、お構いなく」
振り返りざまにそう言った月の背中を見送って、私は二階に上がる。
妹の粧裕の部屋のとなりに月の部屋があった。シンプルで小奇麗な部屋だった。
椅子はデスクチェアの一脚だったので、ベッドに腰掛けさせてもらうことにする。なんとなく疲れたのでそのままゴロンと横になった。
人様の家で勝手に横になるのは行儀のいいことではない。けれど私はその辺無頓着だ。遠慮無く月のベッドに横たわった。
くん、と鼻をうごめかすと月の匂いで満ちている。
どうしようもなく胸が高鳴って、わたしは暫く膝を抱えた。

膝を抱えてから十分もした頃、まだまだ上がってこない月に少ししびれを切らす。
月の香りがするのがひどく落ち着かない。まるで腕の中に居るみたいな気分になって、私の鼓動は若干早くなる。
枕に鼻をこすりつける。
首筋の甘い体臭を思い出して心臓が慌ただしくなった。ごくんと唾を飲み込んで、私は少し困った事態が起こったのを悟る。
……勃起していた。
月の匂いで発情するなんておかしいんじゃないか、と思ったけれど、付き合い始めているのだからいずれ肉体関係に発展するのはなんらおかしいことではない。
いずれ、いずれ、と悶々としていたのを思い出し、私は我慢できなくなって、タオルの合わせ目からそっと指を差し込んだ。
掛布団を少しめくり、その中にもぞもぞと身体を滑り込ませる。すると抱きしめられているような感覚になる。枕からする香りが月の本来の香りで、コロンも何もつけていない状態のものだと思うと堪らない気分になる。
風呂上りの彼からはきっとこれと同じ匂いがするのだ……と考えたらなんだか訳がわからなくなって、衝動的に私は自分を慰め始めてしまった。
やわく隆起したペニスに指を絡める。二、三回扱くとあっという間にガチガチになった。こんなことは初めてだ。
心臓がやたらうるさい。
月があがってきたらどうしよう……と思うのに、指を止めることが出来なかった。
もともと自慰もそんなにしない。なのに今はどうしても出したい気分だった。
何度かこすり上げるとあっという間にとろとろとカウパーが滲みだす。
私の身体はこんなに敏感だったろうか……?と思いはするが、もう滑る指先は止められなかった。
「……っん」
鼻にかかった甘い声が溢れる。こんな事も初めてだ。
今までの自慰ではただ淡々と出すことだけを考えて、適当に処理していたから声なんて出たことが無かった。なのに唇からぽろぽろと甘い喘ぎが零れてしまう。
「あ……んっ……ん……あ……」
根本を強く扱いて、先端を優しく丸くなぞり、鈴口に爪を立てる。
「ふぁっ……あっ……きもち……い……っ」
くちゅくちゅとひどく濡れた音がするのに耳から犯されているような気分になる。
「ぁん……んっ……ふっ……あふ……っ」
くちゅ、くちゅん、ぐちゅ、ねちゃ……
耳からの効果は抜群で、私の昂りはますますひどくなっていく。
月の匂いがする。抱きしめられている。私の指は最早私のじゃなくて月の指で……
「ぁっ……ああっ……イイ……ン……んっ……らいと……くんっ」

その時。
「流河?呼んだ?」
がちゃっとドアノブが回り、最悪のタイミングで、月が部屋に戻ってきてしまった。
もうイく寸前だ。ベッドに潜って眠かったなんて言っても言い訳にならないくらい頬が紅潮している。
「あっ……そのっ……」
思考が蕩けた私は咄嗟の言い訳も思い浮かばず、肌蹴たタオルの合わせ目を必死で閉じることしか出来なかった。それでもしっかり隆起しているのがまるわかりだ。
ああ、もうどうしよう。
羞恥と困惑でぐちゃぐちゃになる思考を叱咤するも冷静さなんてどこからも見つけられなくて。
居た堪れなくなって涙ぐんだ目で月を見れば、月は呆然としながらも目だけがぎらぎらとこちらを向いていた。
どうしよう……嫌われてしまうかも……。
瞬間頭を過ぎったその言葉に背筋が冷える。……私も月が好きだったから、だからあの時頷いてしまった訳で……私は月と出会う前からずっと月の事を見つめていて……だから。だから、だから――――。
「流河……」
沈黙を破った月の言葉が電流の様に空間を食い破り、凍結していた時間が動き出す。
次何を言われるか?と歯を食いしばった私に、
「ねえ、続けてみせて?」
とこの上ない優しい声で月が告げた。


「ぁっ……あん……あっ……やっ……見ない、で……」
月に唆された私はもう止まることが出来なかった。
絡めたままだった指をもう一度上下させる。それからもっと強く、擦って扱いてこねくり回して……。
月の焦げ付くような視線に翻弄されながら、私はひたすらに自分を慰めた。
「んっ……いやっ……らいと、く……あん……っんっ……」
見られていて恥ずかしくて堪らないのに気分ばかりが高揚する。
せめてと閉じかけた膝を、月が床に膝立ちになってぐいと広げる。
先走りにドロドロになった局部を熱い視線で見つめられて、もうおかしくなりそうだった。
「ぅっ……ふ……も……や、んん、見ないで……、見ない、で……」
言いながらも滑る指先が止まらない。
イクまで何もしない、と宣言するような視線に煽られて、私は操り人形の様にペニスを扱きまくる。
こんなに恥ずかしくて気持ちいい事は生まれて初めてだった。
「ぁん……っも……出る……出る……っ」
「いいよ?出して」
月の声が耳に届くと、血液がじゅわっと海綿体に注がれるのが分かる。
月の声に、自分の卑猥な音に踊らされて私は狂ったようにかぶりを振った。
「ああっ……もっ、もう、……持たな……」
せめて出すときだけは見られたくないのに、月は視線を外さない。
でももう我慢できない。イキたい。イカせて、もうだめ、もう、もうもうもう……。
月の顔が近づいてくる。耳元に月の唇が寄せられたかと思うと。

――――イけ。

ボソリ。そう告げられた瞬間私は爆発した。
「あっ……あああああああああっ……あーーー……っ!」
びゅくっびゅくっと白い体液が吐き出される。今まで無かったくらいに大量で、それは月のベッドのシーツすら汚した。
ああ……どうしよう。月の部屋でこんな事をして、目の前でこんな痴態を晒して、月の香りのするベッドすら私が侵食している。
そう考えるとまた妙な気分になって、果てたばかりの私の中に一本芯が通った。
ぞくん、と背中がしびれる。
どうしよう……どうしよう……まだ……。
「ら、いとく……足りない……」
もう一度扱きたくなってそう強請るような視線で月に告げる。
月は口の端だけでにやりと笑い、
「ねえ、知ってる流河……おしりもとっても気持ちいいんだってさ?」
そう言いながら私の後穴に指を這わせた。

私の放った精液を指に絡めとり、月は私の尻を蹂躙する。
「ここにね……前立腺っていうのがあって……ふふ」
笑いながら中のしこりのような部分をこりこりといじられる。
途端感電するみたいな快感が走ってわたしのペニスは一瞬の内に固く勃ち上がった。
後穴をくちゅくちゅとされてその気にさせられて、セックスという生まれて初めての体験に期待が募ってしまう。
「ねえ、したい?セックス」
月の優しくも強い口ぶりに胸を高鳴らせながら私はこくこくと頷いた。
「じゃぁ……僕の勃たせて」
月のペニスは、ほぼ硬くなっていたがまだ余裕がありそうだった。
私には考えられない精神力だ。私ならとっくに我慢できずに自慰でもしてしまったに違いない。私は快楽に弱いのだと今初めて気づいた。
「……どう……すれば?」
おずおずと聞けば、
「ここに跪いて、僕のを舐めて?」
月は絶対的な口調で私にそう命令した。
フェラチオなど生まれて初めてだ。セックスが初めてなのだししかたのないことだ。それに私は男だし。されることはあってもすることになるとは思っていなかった。
けれどふらふらと吸い寄せられるように月のペニスに引き寄せられて行く。
月の言った通り、月の前に跪いて先端に舌を這わせてみた。
ビクン。
月のペニスが勢いづく。
私はまたどうしようもなく堪らない気分になって、むしゃぶりつくように月のペニスに舌を這わせた。
「ん……上手……いいね流河……」
くちゅくちゅと舌で愛撫しながら唇ではむはむと甘噛する。
その度にびくびくと月が力強く上を向くのに夢中になってしまった。
けれど私は堪え性がない。自分も気持ちよくなりたくて我慢できなくなってしまう。
月のペニスに口淫を施しながら、こっそりと空いた手で自分のペニスを擦り出す。
目ざとい月は見つけてにやと笑ったけれど、何も言わずに私の勝手にさせてくれた。

舌を這わす。吸い上げる。指で扱く。歯をそっと立てる。
その隙に、自分のものをゴシゴシと扱きあげる。
ああ、だめもうダメ、もう気持ちよくなりたい。中に挿れられて、もっとたっぷり出したい。中と外からの刺激で思考なんかシェイクされて、もう元の自分に戻れなくなったって構わない。
もうして、挿れて、月くんもう我慢出来ない早く早く早く
「……ふぁっ……ふ……」
イきたくてもまだイけない私にもっと刺激を……。
望んで見上げた先に、月の凶暴なまでに欲情した視線があった。
ああ、これで私は……。
唐突に抱き上げられ、ベッドに放られ、尻を割り開かれる。
ずぐん、と今まで感じたこともない衝撃が走ったあと、もう何もわからなくなった。

ぐったりと月のベッドに横たわる。
「服、出来たよ流河」
月が枕元にきちんとたたんだ私の服を置いて笑う。
大丈夫?と髪を梳かれて安心する。こくりと頷いてとろとろと私を覆う睡魔に身を任せる。
「……次は学校でね」
クスクスと笑う月の声に背徳的な快楽を想起して喉が鳴る。
眠りに落ちていくその中で、私は初めてのキスを月からもらった。





end