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ミサにお任せ!2



私がアレ?と思ったのは最近の事だ。
いつも夜激しく求めてくるはずの月が、急に穏やかになった。というか、毎晩の習慣でベッドインするものの、簡単なペッティングで終わったり、私だけ口でイかされたり、月の熱を感じる事があまり多くなくなってきた。夜の回数激減だ。
時には月も痺れを切らせたように夜通しセックスする事もあったけれど、後背位でガツガツと犯されるだけで、今までみたいな優しいセックスでは無くなっていた。
私はセックスに関しては淡泊な方だと思っていた。けれど月に開発されてからは、激しくて、しかもとろとろに溶かされるセックスが好きで堪らなくなっていた。ベッドのシーツに溺れるのを昼間悶々と描いていたりして、足の指を曲げたり開いたりしてここ最近の夜を思う。夜月が求めてくれるのが嬉しくて堪らなかったのに、今は全然足りない。私は貪欲だったのだ。当然月に関してのみだが。
毎晩自分で処理するのも勿体無くて月の行動を待つ。けれど月は結局何もしてこない。私は溜まって溜まって限界だった。月はどうなのだろう?若い月の方が辛いと思うのだが。
時折最中に「竜崎は淫乱だね」なんて言われるけれど本当にそうなのだろうか?私ばかり欲しがっているのだろうか?今までのセックスは何だったのだろう。月はもう私に飽きてしまったのだろうか……?不安になった。
月に愛されたい。溶けるほど可愛がって、優しく抱きしめて、強い力で絶頂に導かれたい。どうして彼は……。
私は考えても抜け出せない、袋小路にはまってしまった。

困ったときはいつも海砂に相談する。
海砂は私より恋愛経験豊富に違いないと思ってのことだ。今まで色々相談してきたけれど、それなりの効果を上げている。
先日はマンネリ解消にセクシーな下着を紹介してもらって大成功だった。今回もそうだといいのだけれど。
今日も本部のソファで、月が仮眠しているのを確認して海砂を呼び出した。
「なになに?またまた恋愛相談?」
最近海砂はこのパターンを読んだらしく、私の畏まった姿に目をキラキラさせた。若い女性は恋バナというものが好きらしい。
「で、どうしたのっ?」
「あの、ですね」
「うん」
若干前のめりに聞いてくるのに身体を反らす。そんなに見つめられたら色々ボロを出してしまいそうだ。
「最近、全然そういうことが無くて、ですね……」
口ごもる私に、海砂はうんうんと頷いて聞いている。チラと月の方を見てみたけれど、しっかり眠っているようだ。私と海砂の話は聞こえていない。
「いつも求めてくれるのに、ここのところさっぱりというか」
「ふーん、積極的な彼女さんね」
「はい。いつもなら」
海砂はすっかり私に彼女が居ると思い込んでいる。彼女、ではなくて彼氏なのだが。
「で?最近はさっぱりなの?」
「はい。いつも凄く甘やかしてくれるんですが触ってもくれないというか」
海砂はうーん、と眉間にシワを寄せて
「振られたんじゃない?」
と致命的な答えを導き出した。
「えっ、そ、そうなんですか?」
そんなはずはない。と、信じたい。でもいきなり冷めたのかもしれないと思うと不安が擡げてくる。
「けど、一緒に寝たりお風呂に入ったりするのは嫌がられません」
私は焦って反論した。
「んー、じゃあ大丈夫なのかなぁ」
「無いと言っても時々はあるんですよ。でも一方的で燃えないというか」
「一方的?彼女さんが?」
「あ、はい。一方的にしてくれるんです」
「ホントに積極的な彼女さんね」
よくわからない、という顔をする。私だってよくわからない。
「するのは好きなんだよね?彼女さん」
こういうことをずばずば聞いてくれるから答えやすい。
「そうですね、好きだと思います」
というか、むしろそんなことばかりのはずなのに。
「あ、そうだ」
「?」
にしし、と海砂が笑う。
「そんなに積極的な彼女さんなら、今度はこんなのどう?」
携帯をぽちぽちと弄って私にショッピングサイトの画面を見せた。
「!」
私はびっくりする。そこにはなんともいやらしい、というか恐ろしいまでに凶悪な男性器の形をしたバイブレーターの写真があったからだ。
「こここここここれは」
「オモチャ。使ってみれば?きっと喜んでくれるよ」
にこーと笑っている。こんないかがわしいもので弄ばれてしまうのだろうか。でも、月がしてくれるなら……。私はこっそり生唾を飲み込んだ。

ドキドキしながら通販のサイトを開く。
様々な形、大きさがあるのでじっくり吟味した。あれがいいか、これがいいか。最初は恐ろしくてページを閉じてしまったりしたが、月との夜を考えるならばしっかり吟味しなくてはならない。
どうせなら月が燃えるような、私が気持ちよくイけるようなものがいい。本当は月にしてもらいたいからあくまで着火剤だけれども、月のことだからいじめ抜かれる可能性だってある。
悩みに悩んだ。仕事そっちのけで半日ばかり悩んでいた。時折竜崎どうしたの?なんて月が覗きこんでくるものだから、その度に慌てて画面を切り替えた。
月みたいな形をしていると、私は燃えるけれども月がヤキモチを焼くかもしれない。なるべくソレと思わせない外見がいいと思い、私は前立腺専用の男性向けのグッズを選んだ。月はどう思うだろう。
最近のアダルトグッズは配送も早いらしい。翌日には手元にあった。
正直溜まっている。早速自分で使ってしまいたい気持ちになったけれど、そこは我慢だ。月にしてもらわないことには始まらない。
どうやって切り出していいか解らず、私は敢えて無造作にベッドの上に放り投げておいた。これなら月の目につくし、私が使っているとか使っていないとかの話になるに違いない。実際使っていないのでどうすればいいかなんて解らなかったけれど。
風呂から上がってベッドルームに向かい、月はその奇妙な形をした玩具を早速見つけた。
「……竜崎、これ」
思った通りの展開だ。
「オモチャ、だよね?」
「はい」
月の目がわずかにギラギラしている。
弄びながら
「竜崎はこれでしたいの?」
にこ、と笑った。ああ、今夜こそ。

仰向けに寝かされて後ろをくちくちと舐めて解される。最近偶にしか無いこの行為にひどく興奮してしまう。前なんか擦ってももらえてないのに、あっという間にガチガチに勃ち上がってしまって、少しの羞恥を覚える。
「竜崎、もうとろとろだよ?挿れていい?」
この場合玩具の事を言っているのだけれど、もう欲しくて仕方のなかった私は期待に満ちた目でこくこくと頷く。出来ることならば月にしてもらいたかったのだけれど。
ぬぷ、と細長いそれが私の後孔に挿入される。普段月のを飲み込んでいる場所、そんなに抵抗は無かったがやはり声が漏れる。
「ぁ……」
ひくっと反応した下半身を指で弾かれる。
「ここ、こんなにして。はしたないね」
くすくすと笑う月の声は優しいのだけれど、どこか冷たくて。
「動かしてほしい?」
「っ、はい」
奥の方に当たっているのに何もされず、焦れた。
月は私の返答にまた笑って、それから玩具をくいくいと動かし始めた。
「ぁ!は、ぅ」
なんて玩具だ。そこに集中的に当たるように出来ている。思わず仰け反った。ぐいぐいと繊細かつ力強く前立腺を攻められる。堪らない刺激だ。
「あぁ!あ!あ!」
断続的に声が漏れる。恥ずかしいけれど我慢が出来ない。
「そんなにイイんだ?」
「ひぁ、あ!ん!」
ぐいぐいと力強く刺激されて思わず目を瞑った。
「凄いね、竜崎。全身ピンクに染まってる。そんなに気持ちいいんだ?」
「は、い、すご、くっ、!」
こういう時は正直に答えろと言われていたので正直に言ったが、月はつまらなさそうに「ふうん」と答えただけだ。
「こんなに乱れる竜崎もなかなかイイけどね」
楽しそうにしているのに、声はやはりどこか冷たい。悲しくなった。
月のは私の痴態の所為か隆々と上を向いている。なのに自分の事なんかお構い無しで私を高めるばかり。
「らいと、くんも……ぁあ!」
気持ちよくなってほしい、と言いたかったのに、強い刺激でまた仰け反った。
ダメだ。このままではあっさりイかされてしまう。だってもう限界だ。
「ぁ!あ!ら、いとくん!」
「ん?なに?」
月のが欲しい。月のが欲しいのだ。
「も、抜いて……」
後孔がひくひくと収縮を始めているのが自分でも分かる。月はじっとそこを見つめている。挿れたい、と思っているはずなのに。
中で玩具がくいくいと動かされているのを感じる。もうイきそうだった。
「や、も……ぁ!」
「こらえ性ないなあ」
全身をぶるぶる震わせる私を見て、月はうっすらと笑む。
「ふ、ぁ、も、許して」
「まだまだ大丈夫だろ?」
玩具をぐちぐちと動かして、楽しそうに笑った。
月のは圧迫感があって気持ちいい所に当たって、まるで支配されているような感覚があるのに、これはそういうのではない。快感だけを引き出して、他の感覚をなくさせるものだ。
一番敏感な場所だけを重点的に刺激して、そこからずるずると暴かれていくような。
やっと見たかった欲情する月の顔は見えるものの、股間で逞しく勃起したそれを貰えないでいるのはなかなかの苦痛だった。
けれど気持ちがいい。とてつもなく気持ちいい。
「ら、いとくん、来て、ください、もっと」
「もっと、何?」
「……」
太いのがほしい、なんて恥ずかしくて言えなかった。
口ごもる私に月は不満そうな顔をした。
「ちゃんと言えないならあげない。コレでイケよ」
そう言ってぐいぐいと私の前立腺を刺激する。
「ぁあ!あっ、あっあっ!」
私はだらしなく涎を垂らしながら喘ぐ。堪らない快感だ。でももっと、入り口が捲れ上がるほど激しく出し入れされたかった。そうしないと月を感じられない。気持ちいい所に当たるのは満足だが、私は擦られる感覚が好きな様だ。激しく出し入れされて、中で弾ける月の熱が欲しかった。
「イッちゃいそう?かわいい、竜崎」
月は私の痴態を見て楽しんでいる。それ以上でもそれ以下でも無かった。
こりこりと中を引っかかれ、押されて、イキたくて堪らなくなる。目をぎゅうと瞑って足を突っ張る。
「や、やです、も、イッちゃ……」
びくびくと腹筋が震える。我慢したくて必死になって枕を握りしめる。
「ん、いいよ?イッて」
「や、です。やですっ」
抗ってみてももう落ちる寸前だ。
「ほら、こんなにとろとろになってる。我慢しなくていいよ?」
「や、です。だめっ……」
月のでイキたい。ひとりぼっちなんて嫌だ。そう思うのに、言葉にはならない。
「ふふ、じゃあコレはどう?」
言うと月は私のペニスをにゅるっと咥えた。
「ぁああ!」
私は仰け反って喘いだ。後ろの気持ちいい所を滅茶苦茶にされながらフェラチオされるなんてどうしようもない快感だ。
「ん、凄いよ、いっぱい出てる」
先走りをじゅるじゅると舐め取られてもう我慢できなくなる。
「やっ、あっ!イく!イく……っ!」
「いいよ、イッて」
言うと共に、先端にぐりっと歯を立てられ、私は堪らず射精した。

確かに気持ちよかった。溜まっていたので少しはすっきりした。けれど、結局抱いてはくれなかった。愛しい月の熱が感じられなくて寂しさが残る。セックスというのはお互いの肌があってこそなのだ。
「ダメでした」
私はしょぼくれて海砂に報告した。
玩具を使っても、私自身を求めてはくれなかった、と。
「どうしてダメなんでしょう。したいのは分かってくれていると思うんですが」
すると海砂は暫く考えて。
「ねえ、竜崎さん」
「はい?」
神妙な顔をしてこう言った。
「竜崎さんって頑固で素直じゃないでしょ」
「え」
確かにそうだ。私は頑固で素直じゃない。
「ちゃんとしたいって言ってる?好きだとか、愛してるとか、ちゃんと言ってる?」
あ――――。
そう言えばそんな事言っていない。月が欲しい、と伝えたくても飲み込んでしまったのを思い出す。
恥ずかしいのもあったし、言わなくても伝わるとばかり。
「言ってません……」
「ほらー!ダメじゃない。そういうのってたまにでも言って欲しいものだよ?そういうの、思ってるだけじゃダメなんだよ?」
「そうですね……」
そう言えば月はちゃんと言ってくれる。欲しい、愛してる、好きだよ、と。私はそれを聞いてひどく安心するのだ。私は頷いたり、私も、とだけしか答えていない。
「きっと彼女さん、自分がすごーく竜崎さんを大事にしてるって事にも気づいて欲しいんじゃないの?」
「……」
大事にされている。凄く甘やかしてくれるし、とても愛してくれている。
ああ、私は今まで確かに愛されていた。それも蕩けるほどに。なのに私ときたら、いつも受け身で月になにかしてやろうとは思っていなかったのかもしれない。して欲しい、というばかりで。今回の事で思い知った。
「そうかもしれません」
「ねー?」
海砂に諭される。やはりこういう時彼女は心強い。私は俄然元気が出てきた。
そうだ、伝えよう。月に、愛している、好きだと。だからこそセックスもしたいのだと。そう伝えて綻ぶように笑う月の顔が思い浮かぶ。
「はい。次会うときにちゃんと伝えます。ありがとうございます」
海砂の激励を受けて仕事に戻る。今夜はちゃんと伝えよう。そして月の望むことをなんでもしてやるのだ。
今度こそ成功する気がしてきた。


夜が来る。
今度こそ、と思った。セックスもしたいけれど、それはこの際置いておいて、とにかく月に気持ちを伝えようと思った。
一緒に風呂に入る。月は何も言わないでも私の全身を綺麗に洗ってくれる。それが愛情に満ちていて、なんだか泣きそうになった。そういえばここの所、愛しているとも好きだとも言ってくれていない事に気づいてしまったからだ。
ドライヤー嫌いな私に無理やりドライヤーをして、さっぱりしてからベッドサイドに座った。
「さ、寝るよ」
と月が反対側に回るのを、腕を掴んで引き止める。
「何?」
「あの、月くん」
「うん」
月は首を傾げて、でも続ける私を促すように隣に腰掛けた。
「月くんに、ちゃんと言ってませんでした」
「ん?」
ベッドの上にぺたんと座り、月の方をしっかりと向く。
「月くん」
「うん」
頬に手を添える。月の目が一瞬揺れる。
「好きです。……大好きです」
顔を真赤にしてそう告げる。頬に添えた手を引き寄せ、精一杯の勇気でもって、ちゅ、とキスをする。
「竜崎」
「愛してます」
そう言うと、月は花が綻ぶように微笑んだ。
「やっとちゃんと、言ってくれた」
にっこりと笑む顔は神々しいまでに美しい。なんで私はこんな大事な事を今まで黙っていたのだろう。月がこんなに喜んでくれるなら、幾らだって言えばよかった。恥ずかしいなんて、そんなの自分勝手に過ぎなかった。
「僕も好きだよ。愛してる、竜崎」
「はい、愛してます。月くん」
そう言うと、月は息をついて私をぎゅうと抱きしめた。
「聞きたかったんだ。言われなくたって分かってたけど……ちゃんと聞きたかった」
「言えないでいて、すみませんでした」
素直になる。私には難しいことだけれど、最愛の人間に悲しい思いをさせてまで守る意地なんてどこにあるのだろう。
月の背中に腕を回し、私もぎゅうと抱擁する。
「ねえあの、して、いい?」
月が控えめに聞いてくる。そんなのOKに決まってる。私だってちゃんとしたかったんだから。
「勿論です。あ、昨日は変な誘い方してしまって……」
「いいんだよ。本当は分かってたから」
「ふふ、意地悪ですね」
「だって、聞きたかったんだ」
月だって言葉を欲していた。
「月くん」
「ん?」
「セックス、したいです」
好きだから、愛しているから欲しいのだ。他ではない、月そのものが。
「うん。僕もだよ」
「月くんのじゃないと、いやです」
「竜崎」
月はひどく嬉しそうに目を細める。もう一度私を力いっぱい抱きしめて、それからそっとベッドに横たえる。
たくさんキスをして、合間に愛している、好きだよと囁いて、囁き返して、その晩は燃えるようなセックスをたっぷりした。

それからと言うもの、私は欲しい時は欲しいと言うようになり、時々ではあるがきちんと愛していると伝えるようになった。恥ずかしい気持ちも、素直じゃなくて意地っ張りな所も変わらないけれど、それでもちゃんと伝えなくてはならない事は確かにある。
月はこれまで以上に私を愛してくれるようになった。私は今まで以上に幸せになった。

やはり困ったときは女友達に限る。相談して良かったと心底思う。そうじゃなくては気づけなかった。
今度何かしら礼をしなくては。
毎度のことながら、本当に「海砂にお任せ」、だ。







end